• 交通事故で危機一髪、お遊戯会に間に合わない

    あれは娘が幼稚園のときのことです。お遊戯会に向けて、一生懸命ダンスの練習をしていました。衣装も、ママさん同士で集まって、かわいいドレスを用意していました。その人気の奈良でも大和高田で保育園では娘が通っていた幼稚園は家から遠くて、いつもはかわいい象さん号のバスが迎えに来ていたのですが、お遊戯会当日はバスではなく全員幼稚園に集合となっていました。そのため、妻の運転する車で幼稚園に向かうことにしました。幼稚園は住宅街にあり、その時間は通勤、通学のために駅に向かう人も多い時間帯でした。普段運転する場所でないせいもあったのでしょう、どこでも評判の奈良で保育園を知れば、後ろに子供を乗せたママさん自転車と軽く衝突、自転車は倒れ、運転していた女性と子供はケガをしたように思います。すぐに救急車を呼び、事故の処理を進めるとともに、気がかりなのは娘のお遊戯会です。余裕をもって出発しましたが、警察や救急の到着を待って事情説明していたら間に合わなくなる、そう思い、事故処理は運転していた妻に任せ、娘と走って幼稚園を目指すことにしました。幼稚園まであと少しという所まで来ていたので、ほどなく幼稚園には到着しました。ただ、普段ママさんと付き合いのない私は、娘の衣装を手にどうしたらいいのかわからず立ちすくむばかりでした。そんな私の様子を見かねてか、担任の先生が声をかけてくれました。私が簡単に事情説明すると、「大丈夫ですよ、お父さん、しっかり練習してきましたから。じゃあ、向こうの部屋で着替えてきますね。」と力強く娘の手を引っ張って連れて行ってくれました。そのときの先生の堂々とした態度に、ほっと胸をなでおろしました。その後、妻も警察の事情聴取が終了し、なんとか娘の出番までには間に合いました。幸い、衝突した相手も重症ではなく、後日謝罪におうかがいしました。本当はこれはもうお遊戯会は欠席かなとあきらめかけていたのですが、先生の助けもあり、娘は立派にダンスすることができました。いろんな意味で忘れられないお遊戯会になりました。