整形外科の選ぶべきポイント

2026年1月
  • あなたの腰痛、原因は「お尻」かも?中殿筋の役割

    生活

    「腰が痛い」と感じている場所を、指で正確に示してみてください。もし、その場所が、腰の骨の少し下、ベルトのラインのやや外側、お尻の上の方であるなら、あなたの腰痛の真犯人は、腰の筋肉ではなく、「お尻の筋肉」である可能性が、極めて高いと言えます。特に、このエリアの痛みに深く関わっているのが、お尻の横、やや上部に位置する「中殿筋(ちゅうでんきん)」です。中殿筋は、一般的にはあまり知られていない筋肉ですが、実は、私たちの二足歩行を支える上で、最も重要な筋肉の一つです。その主な役割は、歩行中に、片足で体重を支えた時に、反対側の骨盤が、下に落ちないように、横からぐっと引き上げて、骨盤を水平に保つことです。この中殿筋が、筋力不足や、長時間の座りっぱなしで硬くなることで、機能不全に陥ると、歩くたびに骨盤が左右にぐらぐらと揺れ、不安定になります。体は、この骨盤の不安定さを補うために、すぐ上にある腰の筋肉(特に腰方形筋など)を、過剰に緊張させて、骨盤を安定させようとします。この、中殿筋の仕事を、腰の筋肉が「肩代わり」している状態が、慢性的に続くことで、腰の筋肉は疲弊し、血行不良に陥り、痛みを発するようになるのです。これが、お尻由来の腰痛の、典型的なメカニズムです。また、中殿筋そのものが、トリガーポイント(痛みの引き金となる、筋肉のしこり)の好発部位でもあります。中殿筋にトリガーポイントができると、痛みは、その場所だけでなく、腰や、お尻の下の方、太ももの外側に関連痛として放散されることもあります。テニスボールなどを、お尻の横の、押すと「痛気持ちいい」と感じる場所に当てて、体重をかけてゆっくりとほぐしてあげるセルフマッサージは、このタイプに腰痛に非常に効果的です。あなたのその頑固な腰痛、一度、お尻を疑ってみてはいかがでしょうか。