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2026年1月
  • 首の痛みの9割は「筋肉」が原因?現代人の首が悲鳴を上げる理由

    医療

    首が痛い、重い、回らない。多くの現代人が抱えるこのつらい症状の原因は、一体どこにあるのでしょうか。もちろん、中には頸椎椎間板ヘルニアや、骨の変形といった、構造的な問題が原因である場合もあります。しかし、病院で検査をしても「特に骨に異常はありませんね」と言われるような、首の痛みの実に9割以上は、その周りを取り巻く「筋肉」の機能不全が、直接的な引き金となっていると考えられています。私たちの首は、ボーリングの球ほどもある、約5〜6kgもの重い頭を、たった7つの小さな骨(頸椎)と、その周りの繊細な筋肉だけで、常に支え続けています。健康な状態であれば、頸椎が描く緩やかなカーブ(前弯)が、バネのようにしなることで、この重さを効率よく分散しています。しかし、長時間のスマートフォン操作やデスクワークで、頭を前に突き出す「スマホ首(ストレートネック)」の姿勢が常態化すると、この精巧なバランスは、完全に崩壊します。頭が前に傾けば傾くほど、てこの原理で、首の付け根にかかる負荷は爆発的に増大し、その負荷を、首の後ろから肩、背中にかけての筋肉群が、悲鳴を上げながら、必死に支え続けなければならなくなるのです。この持続的な過緊張状態が、筋肉をガチガ-チに硬く”させ、内部の血流を悪化させます。すると、筋肉内に乳酸などの疲労物質や、痛みを生み出す「発痛物質」が溜まり、「凝り」や「痛み」となって、私たちにSOSサインを送ってくるのです。つまり、あなたが感じている首の痛みは、多くの場合、骨や神経の問題ではなく、過労によって酸欠状態に陥った、筋肉そのものの悲鳴なのです。どの筋肉が、なぜ悲鳴を上げているのか。その原因となっている筋肉を理解することが、つらい痛みから解放されるための、最初の、そして最も重要な一歩となります。