2026年2月
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腰痛予防の鍵は筋トレにあり!なぜ筋肉が腰を守るのか
多くの人々を悩ませる国民病、腰痛。その原因は様々ですが、運動不足による筋力の低下が、大きな引き金となっているケースは少なくありません。私たちは、腰痛というと、安静にして、なるべく腰を使わないようにすることが大切だと考えがちです。しかし、一度痛みが和らいだ後の、慢性的な腰痛の「予防」という観点では、この考え方は、全くの逆効果になり得ます。腰痛を根本から断ち切り、再発させないための最も効果的で、かつ本質的なアプローチ、それが「筋力トレーニング」なのです。なぜ、筋トレが腰痛予防の鍵となるのでしょうか。その理由は、私たちの腰を支えている構造にあります。腰は、5つの背骨(腰椎)だけで支えられているわけではありません。その周りを、「腹筋群」「背筋群」「殿筋群(お尻の筋肉)」といった、数多くの筋肉が、立体的に、そして絶妙なバランスで取り囲み、背骨にかかる負担を分散させ、安定させています。これらの筋肉が、いわば「天然のコルセット」として機能することで、私たちは、重い頭や上半身を支え、自由に体を動かすことができるのです。しかし、運動不足や、長時間の座りっぱなしの生活が続くと、この天然のコルセットは、徐々に緩み、衰えてしまいます。すると、背骨は不安定になり、日常の何気ない動作(顔を洗う、くしゃみをするなど)の衝撃でさえ、椎間板や関節に、直接的なダメージとして伝わるようになります。これが、腰痛が起こりやすく、そして治りにくい、根本的な原因なのです。筋トレによって、この天然のコルセットを、再び強く、しなやかに鍛え直すこと。それは、外部のコルセットに頼るのではなく、自分自身の力で腰を守る、生涯にわたる、最も確実で、力強い「鎧」を手に入れることに他なりません。