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危険な首の伸ばし方、絶対にやってはいけないNG行動
首の凝りがつらい時、良かれと思って、無意識にやってしまいがちな行動の中に、実は、首の状態をさらに悪化させ、危険な事態を招きかねない「NG行動」が、いくつか存在します。安全に首のケアを行うためには、これらの間違った方法を、まず知っておくことが重要です。まず、最も多くの人がやりがちなのが、「首をボキボキと鳴らす」ことです。首を急にひねって、ゴキッという音を鳴らすと、一時的に、凝りが解消されたような爽快感があるかもしれません。しかし、この行為は、頸椎の関節や、その周りの靭帯に、非常に強い衝撃を与え、関節を不安定にさせたり、神経を傷つけたりする危険性が極めて高い、百害あって一利なしの危険行為です。絶対にやめましょう。次に、「強すぎるマッサージや指圧」も、注意が必要です。首の周りには、脳へと向かう重要な神経や血管が、複雑に走行しています。専門的な知識のない人が、やみくもに、グリグリと強く押しすぎると、これらの神経や血管を圧迫・損傷し、めまいや吐き気、ひどい場合には、脳梗塞を引き起こす「スワンネック症候群」の原因となることもあります。マッサージは、あくまで、優しく、さする程度に留めるべきです。また、前述したように、「首をぐるぐると、勢いよく回す」ストレッチも、避けるべきです。特に、首を後ろに大きく倒す動きは、頸椎の後方の関節に過度な負担をかけ、神経の出口を狭めてしまう可能性があります。ストレッチは、常に、ゆっくりと、痛みのない範囲で、一つの方向に、じっくりと伸ばすのが基本です。そして、意外な落とし穴が、「首の牽引器具」の自己判断による使用です。整形外科で、医師の管理のもとで行われる牽引治療は有効な場合がありますが、市販されている器具を、自己流で使うと、牽引の強さや角度が不適切で、かえって首を痛めてしまう危険性があります。これらのNG行動を避け、あくまで「優しく、ゆっくり」を鉄則とすることが、安全なセルフケアの大前提となります。