良かれと思って行っている首のストレッチが、実は、あなたの首の痛みを、自ら作り出しているとしたら?ここでは、多くの人が、無意識のうちにやってしまいがちな、首を痛める危険性の高い、代表的な「NGストレッチ行動」を、ワースト3形式でご紹介します。自分のやり方と、照らし合わせてみてください。【ワースト1:反動(弾み)をつけて、グイグイ伸ばす】首の凝りがひどい時、つい、その凝りをほぐそうとして、首を前後左右に、反動をつけて、グッ、グッと、リズミカルに伸ばしてしまいがちです。しかし、この行為は、首にとって最悪の行為の一つです。筋肉には、急激に引き伸ばされると、断裂を防ぐために、逆に強く収縮しようとする「伸張反射」という、防御機能が備わっています。反動をつけると、この伸張反射が働き、筋肉はリラックスするどころか、さらに緊張して硬くなってしまいます。また、急激な動きは、デリケートな頸椎の関節や、神経に、予期せぬダメージを与える危険性も極めて高くなります。ストレッチは、常に、ゆっくりと、静的に、筋肉がじわーっと伸びるのを感じながら行うのが鉄則です。【ワースト2:痛みを我慢して、無理やり可動域を広げようとする】「痛いのは効いている証拠」という、体育会的な思い込みは、首のストレッチにおいては、完全に捨て去るべきです。前述の通り、鋭い痛みは、体が発する「それ以上は危険だ」という警告サインです。このサインを無視して、無理やり可動域を広げようとすると、炎症を引き起こしたり、神経を刺激したりして、症状を悪化させるだけです。ストレッチの目的は、柔軟性を競うことではありません。心地よい範囲で、筋肉の緊張を和らげることが目的なのです。【ワースト3:首をぐるぐると、大きく、勢いよく回す】準備運動の定番として、多くの人が経験したことのある、首をぐるぐると回す動き。しかし、これも、特に首に不調を抱えている人にとっては、リスクの高い動きです。特に、首を後ろに大きく倒す(伸展させる)動きは、頸椎の後方にある椎間関節に、強い圧迫ストレスをかけ、神経の出口を狭めてしまう可能性があります。もし、首を回したいのであれば、顎で、小さな円を、ゆっくりと、丁寧に描くような、可動域の小さい、穏やかな動きに留めるべきです。これらのNG行動を避け、あくまで「優しく、ゆっくり、痛くない範囲で」を、合言葉にしてください。