自分の腰痛が、どの筋肉の問題によって引き起こされているのか。その原因をある程度、自分で推測することができれば、より効果的なセルフケアに繋がります。ここでは、痛みの「場所」や「動作」から、原因となっている可能性の高い筋肉を特定するための、簡単なヒントをご紹介します。まず、「腰の真ん中、背骨の両脇」が、重く張ったように痛む場合。これは、姿勢を維持する「脊柱起立筋」の過緊張が、最も疑われます。特に、長時間座っていたり、立っていたりすると痛みが増すのが特徴です。次に、「腰の片側(右または左)だけ」が痛む、あるいは、体を横に曲げると痛む場合。これは、体の側面にある「腰方形筋」や、お尻の横の「中殿筋」の、左右のアンバランスが原因である可能性が高いです。また、「腰というより、お尻の上の方」が痛む、椅子から立ち上がる時に痛みが走る場合は、「中殿筋」や、骨盤の後ろにある「仙腸関節」周辺の筋肉や靭帯の問題が考えられます。そして、「体を前に曲げる(前屈)と痛い」場合。これは、太ももの裏の「ハムストリングス」が硬いことによって、腰の筋肉や椎間板に負担がかかっているサインです。逆に、「体を後ろに反らす(後屈)と痛い」場合は、股関節の前側にある「腸腰筋」が硬いことによる「反り腰」や、背骨の後ろ側の「椎間関節」に問題がある可能性が疑われます。さらに、痛みに加えて、「足にしびれ」が伴う場合は、お尻の深層にある「梨状筋」が、坐骨神経を圧迫している「梨状筋症候群」の可能性も考慮しなければなりません。もちろん、これらはあくまで簡易的な目安であり、正確な診断は、医師に委ねるべきです。しかし、このように、自分の体の声に耳を傾け、痛みのサインを注意深く観察することが、腰痛の根本原因を理解するための、重要な第一歩となるのです。
腰痛の種類と原因となる筋肉の特定法