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新世代の注目株、「コラーゲン」と「ヒアルロン酸」
グルコサミンとコンドロイチンという二大巨頭に続き、近年、膝痛サプリメントの市場で急速に存在感を増しているのが、「コラーゲン」と「ヒアルロン酸」です。これらは、もともと美容サプリメントとして非常に有名ですが、実は膝関節の健康にとっても、欠かすことのできない重要な成分です。まず、「コラーゲン」ですが、これは軟骨の約50%を占める主成分であり、軟骨全体の構造的な「骨格」や「土台」を形成する、線維状のタンパク質です。この丈夫なコラーゲンの網目構造の中に、コンドロイチンなどが水分を抱え込むことで、軟骨の弾力性は保たれています。サプリメントで摂取するコラーゲンは、体内で一度アミノ酸に分解されてから吸収されるため、直接膝のコラーゲンになるわけではありませんが、その分解物の一部(コラーゲンペプチドなど)が、軟骨細胞を刺激し、新たなコラーゲンやヒアルロン酸の産生を促す“スイッチ”のような役割を果たすのではないか、と考えられています。特に、通常のコラーゲンよりも吸収されやすいとされる「非変性Ⅱ型コラーゲン」は、関節の炎症を抑える働きも期待され、注目を集めています。一方、「ヒアルロン酸」は、膝関節の動きを滑らかにする「関節液(関節軟骨の潤滑油)」の主成分です。高い保水力を持ち、関節の潤滑と、衝撃吸収の役割を担っています。整形外科では、膝に直接ヒアルロン酸を注射する治療が行われますが、サプリメントとして経口摂取した場合の効果については、まだ議論が分かれています。コラーゲンと同様に、体内で分解・吸収された後、どの程度膝関節に届くのかは不明な点も多いですが、低分子化されたヒアルロン酸は、吸収率が高まり、関節の健康維持に貢献する可能性が示唆されています。これらの新世代成分は、今後の研究によって、その効果がさらに明らかになっていくことが期待されています。