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腰痛・頭痛ループを断ち切る、今日からできるセルフケア
腰痛と頭痛の負の連鎖を断ち切るためには、専門家による治療と並行して、日々の生活の中で、自分自身でできるセルフケアを、根気強く続けていくことが不可欠です。その基本は、二つの痛みの共通の原因である、「骨格の歪み」と「筋肉の緊張」を、リセットすることにあります。まず、全ての土台である「骨盤の歪み」を整えることから始めましょう。椅子に座る際には、坐骨(お尻の下にある二つの硬い骨)に均等に体重を乗せ、骨盤をまっすぐに立てることを意識します。背もたれに寄りかかりすぎず、腰の後ろに丸めたタオルなどを挟むと、骨盤が立ちやすくなります。足を組む癖は、骨盤を歪ませる最大の原因なので、今日からきっぱりとやめましょう。次に、「胸椎の柔軟性」を取り戻すことが、猫背とストレートネックを改善する鍵となります。四つ這いの姿勢で、背中を丸めたり反らしたりする「キャット&カウ」のストレッチは、硬くなった背骨を、一つひとつ優しく動かすのに最適です。また、フォームローラーなどを使って、肩甲骨の下あたりの背骨を、ゆっくりと伸展させるのも効果的です。そして、「首と頭の付け根の緊張を解放する」ことも重要です。後頭部の、髪の毛の生え際あたりにあるくぼみを、両手の親指で、気持ちいいと感じる程度の圧で、ゆっくりと指圧します。ここには、「後頭下筋群」という、頭痛と密接に関わる小さな筋肉が集まっています。また、蒸しタオルなどで首の後ろを温めるのも、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげるのに役立ちます。これらのセルフケアに加えて、ウォーキングなどの適度な有酸素運動は、全身の血行を改善し、自律神経のバランスを整え、痛みを抑制する脳内物質(エンドルフィンなど)の分泌を促すため、腰痛と頭痛の両方に、非常に有効です。焦らず、毎日少しずつでも、自分の体と向き合う時間を作ることが、つらい痛みのループから抜け出すための、最も確実な道筋となります。