膝の水を抜き、炎症が治まったとしても、それは、根本的な解決ではありません。なぜ、膝に炎症が起きてしまったのか、その原因にアプローチしなければ、水は、またすぐに、そして何度も、繰り返し溜まってしまいます。膝に水がたまる最大の原因である「変形性膝関節症」の進行を食い止め、再発を予防するために、自分自身でできる、最も効果的で、本質的なアプローチ、それが「筋力トレーニング」と「生活習慣の改善」です。まず、何よりも重要なのが、膝関節を支える「筋肉」、特に、太ももの前側にある「大腿四頭筋」を鍛えることです。この筋肉は、膝を安定させ、歩行時の衝撃を吸収する「天然のサポーター」です。このサポーターが弱ると、全ての負担が、関節の軟骨に直接のしかかってしまいます。椅子に座って、片足をゆっくりと持ち上げ、床と平行になるまで伸ばして5秒キープする、といった、膝に体重をかけない運動から始めましょう。次に、「減量」です。体重が1kg増えるだけで、歩行時には膝に3kg、階段では5〜7kgもの、余分な負荷がかかります。もし、あなたが標準体重を超えているなら、体重を減らすこと自体が、どんな薬やサプリメントよりも、強力な治療法となります。食事内容を見直し、ウォーキングなどの、膝に負担の少ない有酸素運動を取り入れましょう。さらに、「生活習慣の改善」も、膝への負担を減らす上で不可欠です。床に直接座る「正座」や「あぐら」は、膝に極度の負担をかけるため、できるだけ、椅子とテーブルを使う生活に切り替えましょう。また、重い荷物を持つ際は、膝を曲げて、体全体で持ち上げるようにします。そして、意外に見落としがちなのが「靴選び」です。底が硬く、クッション性のない靴は、地面からの衝撃を、直接膝に伝えてしまいます。衝撃吸収性に優れた、ウォーキングシューズなどを、普段履きにすることも、有効な予防策です。これらの地道な努力の積み重ねこそが、あなたの膝を、炎症の再発から守る、最も確実な道筋なのです。
再発させないために!自分でできる「筋トレ」と「生活習慣」