腰痛、腹痛、下痢の症状が、比較的軽く、明らかに食べ過ぎや、軽いウイルス性の胃腸炎などが原因であると考えられる場合、まずは家庭でのセルフケアで様子を見ることも可能です。ただし、これは、前述したような「危険なサイン」が全くないことが大前提です。家庭でのケアの基本は、何よりも「安静」と「水分補給」です。まず、無理に仕事や学校に行こうとせず、体を休めることを最優先にしてください。お腹を温め、楽な姿勢で横になることで、腸の過剰な動きや、筋肉の緊張が和らぎます。そして、下痢によって失われた水分と電解質を補給することが、脱水症状を防ぐ上で、最も重要です。この際、ただの水をがぶ飲みするのではなく、体への吸収がスムーズな「経口補水液(OS-1など)」を、少量ずつ、こまめに摂取するのが最も効果的です。もし、経口補水液が手元になければ、湯冷ましに、ひとつまみの塩と、少量の砂糖を溶かしたものでも代用できます。食事は、症状が落ち着くまでは、一旦中止するか、ごく少量に留めましょう。胃腸を休ませることが大切です。食事が摂れるようになったら、おかゆや、よく煮込んだうどん、すりおろしたリンゴ、バナナといった、消化が良く、腸への刺激が少ないものから、少しずつ再開していきます。乳製品や、油っこいもの、香辛料の強いもの、そして食物繊維の多い野菜などは、症状が悪化する可能性があるため、しばらくは避けてください。市販の下痢止めは、病原体の排出を妨げてしまうことがあるため、自己判断での使用は、原則として避けるべきです。そして、予防としては、日々の「手洗い・うがい」の徹底が、感染性胃腸炎を防ぐ基本です。また、ストレスが症状の引き金になりやすい方は、十分な睡眠や、リラックスできる時間を作るなど、ストレスマネジメントを心がけることが、再発予防に繋がります。これらのセルフケアを行っても、症状が2〜3日以上続く、あるいは悪化するようであれば、必ず医療機関を受診してください。