「寝ながらスマホ」に正しい姿勢はない!専門家が断言するその危険性
一日の終わり、ベッドに横になり、リラックスしながらスマートフォンを操作する。多くの人にとって、それは至福の時間かもしれません。しかし、もしあなたが「寝ながらスマホに“正しい姿勢”があるはずだ」と考えているのであれば、その認識は、今すぐに改める必要があります。結論から言うと、整形外科医や理-学療法士といった体の専門家の間では、「寝ながらスマホに、安全で正しい姿勢など存在しない」というのが、ほぼ一致した見解です。なぜなら、どのような体勢であれ、寝ながらスマホを操作する行為は、私たちの体の構造、特に首(頸椎)に対して、極めて不自然で、かつ有害な負荷をかけ続けることに他ならないからです。通常、私たちの頭の重さ(約5〜6kg)は、首の骨が描く緩やかなS字カーブによって、巧みに分散・支持されています。しかし、寝ながらスマホを見るという姿勢は、例外なく、この理想的なカーブを崩壊させます。仰向けになれば顎を引きすぎて首がまっすぐになり、うつ伏せになれば首を反らし続け、横向きになれば首が片側に曲がり続ける。どの姿勢も、首の特定の関節や筋肉に、異常なストレスを集中させ、血行を阻害し、神経を圧迫します。この行為を毎日、何時間も繰り返すことは、いわば、自らの手で、首の不調を熱心に育てているようなものです。慢性的な首こり、肩こり、頭痛、そして現代病の代表格である「ストレートネック」の直接的な原因となるだけでなく、重症化すれば、手のしびれやめまい、自律神経の乱れといった、全身の深刻な不調を引き起こす危険性すらあります。寝ながらスマホに「正しい姿勢」を探すことは、毒の少ないフグを探すようなもの。最も正しく、そして唯一の安全な答えは、「その習慣自体をやめること」なのです。