整形外科の選ぶべきポイント

2026年5月
  • あるエンジニアの告白、腰痛コルセットを手放せた日

    生活

    私は、一日10時間以上、モニターと向き合うのが日常のソフトウェアエンジニアです。20代の頃から、慢性的な腰痛は、職業病のようなものだと諦めていました。湿布を貼り、定期的にマッサージに通い、ひどい時には腰痛コルセットを巻いて、痛みをだましだまし、仕事を続けていました。転機が訪れたのは、35歳の時、椎間板ヘルニアと診断され、数週間、会社を休まざるを得なくなった時です。復帰後、理学療法士の先生から、リハビリの一環として、徹底的な「座り方改革」を指導されました。それは、私にとって、目から鱗が落ちるような体験の連続でした。まず、会社の椅子を、ランバーサポートが細かく調整できる、高機能なものに買い替えてもらいました。そして、モニターの高さを、目の正面に来るまで上げ、骨盤を立てて座るという、これまで一度も意識したことのなかった「正しい姿勢」を、徹底的に体に叩き込みました。しかし、最も効果があったのは、先生から課された、たった一つのシンプルなルールでした。「どんなに集中していても、ポモドーロタイマーを使って、25分に一度、必ず席を立つこと」。最初は、仕事の流れが中断されることに、苛立ちさえ感じました。しかし、言われた通りに、25分ごとに立ち上がり、コーヒーを淹れたり、窓の外を眺めたり、簡単なストレッチをしたりする習慣を、愚直に続けました。すると、一ヶ月が経つ頃、私は、ある驚くべき変化に気づきました。あれほど毎日、私を苦しめていた、腰の重苦しい痛みが、明らかに軽くなっているのです。そして、三ヶ月後、私は、会社のロッカーに置きっぱなしにしていた、お守り代わりの腰痛コルセットを、そっと家に持ち帰りました。もう、これに頼る必要はない、と確信したからです。座りすぎが、私の腰を壊していた。そして、座り方を変え、座ることをやめる時間を作っただけで、体は、自ら治癒する力を持っている。この単純な事実に気づくのに、10年以上かかりました。私の腰痛は、決して特別な病気ではなかった。それは、私の働き方そのものが発していた、悲鳴だったのです。