ブロック注射を受けることが決まったら、当日はどのような流れで進むのか、不安に感じる方も多いでしょう。事前に、そのプロセスと注意点を理解しておくことで、リラックスして治療に臨むことができます。まず、来院したら、血圧や体温を測定し、体調に変わりがないかを確認します。抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を服用している方は、事前に医師に申告しておくことが極めて重要です。次に、治療室へ移動し、注射の種類に応じて、ベッドにうつ伏せになったり、横向きになったりします。注射する部位の皮膚を、念入りに消毒し、感染を予防します。ここまでの準備は、どのブロック注射でも共通です。注射の際には、まず、皮膚に、非常に細い針で、局所麻酔の注射をします。チクッとした痛みを感じるのは、主にこの時だけです。皮膚の感覚が麻痺したら、いよいよ、目的の場所へと、本番の針を進めていきます。神経根ブロックや硬膜外ブロックのように、体の深部に針を進める場合は、レントゲン透視装置を使って、リアルタイムで針の先端の位置を確認しながら、安全、かつ正確に、針を誘導していきます。患者さんは、医師の指示に従って、体を動かさないように協力します。針が目的の場所に到達すると、造影剤を少量注入して、薬が正しく広がるかを確認した後、局所麻酔薬やステロイド薬などの、本番の薬剤が注入されます。薬が入る際に、腰や足に、重く響くような感覚や、一時的にしびれが強まる感じがすることがありますが、これは薬が効いている証拠でもあります。注射そのものにかかる時間は、トリガーポイント注射であれば数分、レントゲンを使った専門的なブロック注射でも、15分から30分程度で終了します。注射が終わった後は、すぐに帰宅できるわけではありません。副作用(血圧低下や、足に力が入らないなど)が出ないかを確認するため、通常は30分から1時間程度、リカバリールームのベッドで、安静にして様子を見ます。状態が安定していることを確認できたら、その日の注意事項(入浴の制限など)の説明を受け、帰宅となります。当日は、車の運転は控えるように指示されることがほとんどです。
注射当日の流れ、準備から帰宅までの注意点