数ある体幹トレーニングの中でも、腰痛予防のために、最も安全で、かつ効果的に、インナーマッスル全体を鍛えることができる、まさに「王様」とも言える種目が「プランク」です。プランクは、見た目は非常に地味ですが、正しいフォームで行うことで、腹横筋、多裂筋、そして殿筋群といった、腰を安定させるための全ての筋肉を、同時に、そして協調して鍛えることができます。しかし、その効果の高さゆえに、間違ったフォームで行うと、腰を痛める原因にもなりかねません。ここで、腰痛予防のための、正しいプランクのやり方を、徹底的にマスターしましょう。まず、床にうつ伏せになり、両肘を肩の真下に、両脚は腰幅に開いてつま先を立てます。そこから、お腹とお尻に力を入れ、体を床から持ち上げ、頭のてっぺんから、かかとまでが、完全に一直線になるようにします。これが、基本のスタートポジションです。ここで、最も重要なポイントが「腰を反らせない」ことです。お尻が下がって、腰が「へ」の字に反ってしまうと、腹筋の力が抜け、全ての負荷が腰椎に集中してしまいます。これを防ぐためには、常におへそを背骨に向かって引き込み(ドローイン)、お尻の穴をきゅっと締める意識を持つことが重要です。腰と床の間に、手のひら一枚分のスペースもないくらい、腰をフラットに保つことを目指してください。視線は、両手の間、少し前の床に向け、首が反ったり、落ちたりしないように、頭も体と一直線に保ちます。この姿勢で、浅い呼吸を続けながら、まずは20〜30秒間キープすることから始めましょう。プルプルと震えてくるのは、インナーマッスルが、正しく使えている証拠です。慣れてきたら、徐々に時間を延ばしていき、1分間を目標にします。この静かな数十秒が、あなたの腰を、未来の痛みから守る、最強の盾となるのです。
腰痛予防の最強筋トレ「プランク」の正しいやり方