膝の痛みを自分で治そうと、一生懸命に筋トレやストレッチに励んでいても、日常生活の中に、その努力を台無しにしてしまうような「NG習慣」が潜んでいると、なかなか痛みは改善しません。あなたの良かれと思ってやっている、あるいは、無意識のうちに行っている、膝の痛みを悪化させる、代表的な三つのNG習慣を、今日から見直してみましょう。まず、一つ目は、「膝に悪い座り方」です。特に、床に直接座る「正座」「横座り(お姉さん座り)」「あぐら」は、膝関節に、極度のねじれや、過度な屈曲を強いる、最悪の座り方です。また、低い椅子から立ち上がる動作や、ソファのような、体が沈み込む、柔らかすぎる椅子に長時間座ることも、膝に大きな負担をかけます。日常生活は、できるだけ、適切な高さの椅子とテーブルを使う、「椅子座」のスタイルに切り替えることを、強くお勧めします。二つ目は、「痛みを我慢しての、長距離のウォーキングやランニング」です。運動が大切だからといって、すでに痛みが出ている状態で、アスファルトの上を長時間歩いたり、走ったりすることは、傷ついた軟骨に、ヤスリをかけているようなものです。運動は、あくまで「痛みのない範囲」で行うのが鉄則です。ウォーキングを行うのであれば、クッション性の高い靴を選び、土の上や、水中ウォーキングなど、膝への衝撃が少ない環境で行いましょう。そして、三つ目が、「サポーターの頼りすぎ」です。膝のサポーターは、痛みが強い時期に、一時的に関節を安定させ、安心感を得る上では有効です。しかし、常にサポーターに頼りきっていると、膝の周りの筋肉が、自分で体を支えることをサボるようになり、筋力がますます低下してしまうという、本末転倒な事態を招きます。サポーターは、あくまで「補助輪」です。最終的な目標は、自分自身の筋肉という「天然のサポーター」を育て上げ、サポーターなしでも、安定して歩ける体を取り戻すことにある、ということを忘れないでください。